介護の仕事は身体的にも精神的にも負担が多く、それが原因で体調が悪くなる場合は少なくありません。そんな中、介護職の職業病として最も問題視されているのが腰痛です。この改善策としてはまず腰痛になる前に予防することが大切です。
腰痛を経験したことがない人でも、一旦腰を痛めると完治しにくい傾向にあります。慢性的な腰痛になってしまわないためにも、仕事をする場合には、常にサポーターや腰痛ベルトを腰に巻いておくことをおすすめします。
また腹筋や背筋、腹斜筋などの腰回りの筋肉を鍛えることも有効です。さらにボディメカニクスを利用した動きを意識するのも良いでしょう。もし、一旦腰痛になってしまった場合は冷えないようにサポーターをつけて、毎日入浴後にストレッチを行うと痛みを軽減できるでしょう。そんな中、少し良くなったと思い油断してしまうのは禁物です。再発しやすいため、普段から予防する心がけを忘れないようにしましょう。
腰痛以外の職業病としては、睡眠不足による身体や心の不調、肥満などがあります。残業や早出、夜勤などの不規則なシフトで勤務していると生活リズムが乱れ睡眠不足に陥ることが多くあります。
特に睡眠は健康に生きる為に非常に重要なので、これが不足することで様々な不調を引き起こしてしまいます。もし十分な睡眠が取れなければ慢性的な疲労に陥り、結果的に心の病にかかってしまったり、ストレスからくる暴飲暴食で肥満に繋がることもあります。
こうした事態にならないためには、質の良い睡眠を維持する努力が重要です。夜勤をしている方にとってはなかなか難しいことですが、お風呂にじっくり浸かる、寝る前にはスマホを見ない、休日は日光浴をする等、できる限りのことを習慣にするだけでも、何らかの変化はでてくるはずです。まずすぐにできるような、小さなことからはじめてみてはいかがでしょう。